Microsoft Flight Simulator(2020年版)は、前作を大幅に上回る精細な画像で、リアルに操縦しているように楽しめるということで、以前より気になっていました。

ただし、極めて高機能になっているためか推奨動作環境が厳しく、自分のシステム環境ではまともに動作しないようなので諦めていました。

しかし、価格もそう高くないし、ひょっとしたら何とかなるのではないかとの淡い期待で、FS2020の「Standard Edition」日本語版をダメもとで購入してみました。

※Microsoft Flight Simulator(2020年版)をFS2020と表記

0_0

案の定、当初はまともに動作しませんでしたが、紆余曲折を経てゲームを一定の範囲で楽しめるまでに到達したので、その顛末を記事にしてみます。


MS2020「Standard Edition」日本語版をゲットするまで

Microsoft Flightsimulatorは初めてではなく、Windows95の時代から時折購入して楽しんできました。

◆これまでの経験
・Microsoft Flightsimulator 95
・Microsoft Flightsimulator 2000
・Microsoft Flightsimulator 2004

この他にも多くのバージョンが発売されていますが、実際に購入してプレイしたものは上の3種です。

初期のものは空港の建物や街並みが極めて原始的で、下手なイラストのようでしたが、Microsoft Flightsimulator 2004になると、実物にある程度近づき、別売りのシーナリなどを追加すれば、そこそこリアルに楽しめたと思います。

ただ、プレイの範囲が限られていて、わたし的には着陸するシーンだけしか興味がなかったこともあり、短期間で飽きてしまい、たまに思い出してプレイする程度でした。

Microsoft Flightsimulator 2004のあと、Microsoft Flightsimulator X が2006年頃に発売されましたが、これを購入するには至らず、フライトシミュレーター熱は醒めかかっていました。

そんな中、なんと14年ぶりに新作FS2020が発売されていたのでした。

FS2020の発売にはしばらく気が付かず、最近になってやっとその存在を知りましたが、推奨動作環境が厳しく購入を見送っていた次第です。

しかし、価格もそう高くないし、ひょっとしたらある程度動くのではないかと思い立ち、FS2020の「Standard Edition」日本語版をダメもとで購入したのでした。

0_3

◆MS2020「Standard Edition」日本語版
購入したのでは、DVD版です。パッケージの中に、DVDが10枚ほど収められています。価格は、ネット通販で12,000円弱でした。現在はもう少し値下がりしているようです。

より高機能・高価の「Delux Edition」や「Premium Delux Edition」もありますが、そこまでの機能は必要ないし、なにぶん、まともに動かない懸念がある中では、これ一択でした。


インストールは綱渡り

インストールは、DVD10枚読み込ませるのに約100GB、その後ネットから必要な情報を得るのに120GB以上の空き容量が必要で、合計230GBもの空き容量が必要になります。

通販サイトでは、DVDの読み込み不良で先へ進まないとかのレビューもあり、不安感満載でしたが、半日がかりで何とか無事に終了し、いざ起動しようとすると、、、

999_PCスペック不足
出ました、警告が、、、

むむ、プレイ中の動作がギクシャクして使えないとかは予想していましたが、これ以上進めない的な冷たいメッセージでガックリです。

せめてインストール前にこのメッセージが出てくれれば諦めもつきますが、半日(数時間以上)費やしてからのこのメッセージには心が折れました。

しかし、このメッセージが出てから先へは全く進まないものと早合点していたものの、「OK」をクリックしてしばらく待つと、何とゲーム画面へ進むことができました。


◆推奨動作環境
ここで、あらためて推奨動作環境を見てみると、以下のようになっています。
0_5
おもな最低稼働環境は以下の通りです。
・OS:Windows10
・CPU:Intel  Core i5-4460
・メモリ:8GB以上
・グラフィック:VRAM 2GB以上のNVIDIA GTX 770

わたしの環境で、始めの3つはクリアしていますが、グラフィックボード(グラボ)はありません。CPU内蔵のグラフィック機能を利用しています。

◆わたしのシステム環境
・OS:Windows10
・CPU:Intel  Core i5-8400
・メモリ:16GB
・グラフィック:CPU内蔵(UHD Graphics 630)
・OS起動ディスク:SSD(SATA)
・アプリ用ディスク:SSD(NVMe)

グラボも無いシステムでチャレンジするのも無謀ですが、ダメもとなので、、、


グラボ無しでなんとかプレイできる

さて、グラボ無しで何とかゲームを起動できたものの、何をどうすれば良いか不明で途方にくれましたが、ネットには多数の情報があり、とても助かりました。

あまたの情報があり、どれを参照するのが良いか特定しにくいのですが、以下はかなり集約されていて便利かと思います。
https://wikiwiki.jp/flightsim/

ネットから得られたを参考に、解像度などの各種設定、必要なアップデート、無料の機能更新をダウンロードしたりして、やっとまともにプレイできることに。

1002_1_起動画面
上の初期画面から右上の「ワールドマップ」をクリックすると地球儀(地図)が出てくるので、そこで飛行機を選択し、出発地点や到着地点を指定して飛行を開始すると、飛行機の操縦画面となります。

以下はその一例です。

1002_2_Low1024
羽田空港のC滑走路を到着地点として飛行を開始した後の画面です。↑
機体はエアバスA320neoです。

左下に国立競技場が見えます。正面奥が羽田空港です。

システムが非力なので、グラフィック設定はかなり低く設定してあります。
・解像度:1024×768
・品質:ローエンド

全く動作しないことを懸念していましたが、この設定で、飛行機の操縦もなんとかできました。ただし、地上の風景はカクカクしているし、遠くの建物などは前に(近くに)進まないと正しく表示されないなど、快適にプレイできるとは言えません。

1002_2
羽田空港C滑走路が近づいてきました。画面は小さいですが、地上の建物などはかなり臨場感があり、実際に空を飛んでいる気分にさせてくれます。

1002_4
C滑走路(16L)に着陸する直前です。無難に着陸できそうです。

飛行機の制御には、Microsoft製のフライトスティックを使用しています。飛行機の操作に問題はなく、ディレイなどは感じられませんでした。

1002_5
このあと、機種を若干あげてタッチダウンですが、ここでも飛行機の操作に問題はありませんでした。

1002_6
タッチダウン後のスピードブレーキ動作や逆噴射の操作もスムーズで、特に問題は感じられませんでした。

解像度1024×768、ローエンドの品質なら、画面のカクカク感はあるものの、ある程度はプレイを楽しめるかと思います。

ただ、画面が小さいので迫力に乏しく、FS2020の実力を楽しむにはほど遠いレベルなので、FS2020の機能を一応確認する程度かと思います。

試しに、解像度1920×1080(フルHD)や品質をハイエンドに設定して試してみましたが、カクカクが激しくなり、まともにプレイするには無理がありました。また、着陸の際に高度の読み上げがあるのですが、画面に追い付かず飛び飛びになるなどの不具合もあり、プレイは厳しいかと。


まとめ

マイクロソフトフライトシミュレーター(FS2020)を、最低稼働環境に満たない状況でインストール&プレイしてみた。

グラフィックの設定を、解像度1024×768、ローエンドの品質とすれば、ある程度プレイすることができる。

FS2020の格段に進歩した機能を楽しむのではなく、とりあえず動作を確認して本格的なゲームマシンを購入するかどうかの判断に利用するなら良いかも。

※本記事は、筆者以外の環境にあてはまるかは不明です。

※FS2020の機能を確認した結果、過去にプレイしていた旧作より格段に進歩していることがわかったため、グラボを搭載したPCをゲットすることにしました。この結果は、次回掲載する予定です。