蛍光灯を使う器具でLEDランプを使うための改造で、電線の接続に従来はハンダづけを行っていましたが、絶縁被覆付閉端接続子による圧着を初めて使ってみたら期待以上に便利でした。

今後は、なるべく絶縁被覆付閉端接続子を使って行くことにしました。今回は、その顛末です。


ハンダづけのデメリット

器具内配線における電線の接続には、従来はハンダづけを利用してきました。工具としてはハンダごてしか持っていなかったこともありますが、電子工作などではそれで十分でした。

ところが、蛍光灯のLED化などAC100Vを扱う器具では、感電や漏電を防ぐために絶縁をしっかり行う必要があり、ビニールテープで接続部をしっかり巻くなど細心の注意が求められます。

また、器具を取り外せないため、目の位置より高いところで電線を接続するケースもあり、ハンダづけ作業は難しいシーンも出てきました。

さらに、ハンダごてはAC電源を必要とするため、近くに電源コンセントがない場合は延長ケーブルを使うなど煩雑です。


絶縁被覆付閉端接続子で解決

絶縁被覆付閉端接続子とは、その名の通り、絶縁体で覆われた金属に接続したい電線を差し込んで圧着するもので一端が閉塞しています。

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電線の太さや接続する本数に応じて、その大きさを選択します。圧着する専用工具が必要になりますが、絶縁体で覆われているのでビニールーテープ等を巻く必要もありません。

ハンダづけに比べて作業時間を大幅に短縮できますし、見上げるような位置関係で作業する場合には、目を守る上でとても安心できます。

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専用工具はネット通販で比較的安価に購入できました。絶縁被覆付閉端接続子は100個入りのものしか購入できず個人使用には多過ぎましたが、フリーマーケットでその半数程度を売却できたので、実質的な出費は抑えられました。


使用例

蛍光灯用の階段灯でLED電球を使えるように改造した際に、安定器を取り外して電源とコネクタを直結する際に初めて使用しました。


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↑端子台から安定器を経由してコネクタに接続されていた電線を切断し、電源(端子台)とコネクタを直結したところです。

器具は頭上にあり、椅子の上で作業したため足場も不安定な中での作業でしたが、短時間ラクに終わり便利さを実感しました。

自宅には、まだ蛍光灯を使う天井灯が2台残っているので、いずれ蛍光灯が切れた際のLED化の作業で利用しようと思っています。


※老朽化した器具を改造することはお勧めしません。
※電気工事には電気工事士の資格が必要です。