バンコク新年の花火は、1月1日の午前零時からチャオプラヤー川の複数の箇所で打ち上がります。これまでに3回ほど撮りに行き、いずれも1~2時間前にタクシン橋に到着すれば撮影ポジションを確保することができました。
これまでの実績
小型のカメラ固定器具を橋の欄干に取り付けて花火を撮影しました。
・2014年:23時15分に到着して撮影スペースを何とか確保
・2016年:22時頃に到着して撮影スペースを確保
・2018年:23時10分に到着して撮影スペースを確保
いずれも、タクシン橋北側の歩道です。
今回は2時間前に行っても大混雑で
今回もその実績をもとに22時頃に現地へ行ったところ既に大混雑で、タクシン橋の北側の歩道へ上がる階段の途中から人で溢れていました。橋の上までは4階分くらいの階段がありますが、その2階あたりから全く先へ進めないほどでした。
もはや、橋の上に進んで撮影ポジションを確保するなどは全く無理なので、諦めて帰ろうとしましたが、タクシン橋の南側の歩道であれば人の動きがあるようなので、ダメもとで行ってみました。
しかし、移動するうちにこちらも階段で詰まってしまい。橋の上には行けそうにあありませんし、万一行けたとしても橋の欄干にカメラを固定して撮るスペースなど確保できないので、やはり諦めて帰ろうかと、、、
1時間続く花火大会ではなく、たった数分間の「新年の花火」なので、打ち上げの2時間も前にこれほど人出があるとは全くの予想外でした。ざっと見、何千人という人が集まっていたかと。
現地の人も多いですが、インバウンドの観光客が大半を占めていたような感もありました。コロナ禍で訪タイできなかった人が、まとめてどっと押し寄せたのでしょうか、、、
何にしても、今回は3時間ほど前に行かないと橋の欄干傍のスペースは確保できなかった感じです。
タクシン橋南側の階段の途中で手すり脇を確保
カメラを手すりに固定してファインダーを見ると、目前の建物の屋根が邪魔になりチャオプラヤー川が見切れてしまい、川面やそこにひしめく多数の遊覧船が撮りきれません。やはり帰ろうか、さらに迷いましたが、花火自体はなんとか全体を撮れそうなので居残ることに。
新年の花火
カメラはAPS-C機で、10-20mmの超広角レンズを使用しました。35mmフルサイズ換算で15-30mm相当になります。やや広角過ぎるのですが、今回の旅では荷物を極力少なくするためレンズはこの1本だけです。カメラ固定には、一般的な三脚ではなくゴリラポッドを使用しました。
カメラ設定は、先日のクリスマス花火を参考にし、今回はNDフィルタ無しで絞りF16としました。
露光時間は8秒程度です。これ以上長く露光すると花火が重なってしまい、個々の花火の流れがわからなくなってしまうので、露光時間は概ね10秒以内で撮ることにしています。
ただし、この露光時間では背景が暗過ぎて見えにくくなってしまうので、花火が上がる前に15秒の露光時間で撮った写真と比較明合成をして背景を浮かび上がらせています。
これも同様に花火が上がる前の写真と比較明合成をしようとしたら、なんとカメラ位置がズレてしまっていて、合成するとブレたような写真となってしまうので、単発写真をレタッチソフトのHDR機能などを駆使してレスキューしたものです。
まわりは大混雑で隣の人の腕がゴリラポッドの足に当たっていたので気にはなっていましたが、案の定カメラが動いてしまっていました。この先の写真は全滅かと不安になりましたが、背景露出不測の単発写真でも、なんとかレスキューできることがわかったのでホッとしました。
※以後はすべて単発写真をレタッチで救済したものです。
午前零時の打ち上げ開始後2分くらいの花火です。花火に合わせてバルブで8秒前後の露光時間で撮っていますが、気に入った写真は数少なく捨てるもの多しで、まさに死屍累々といったところです。デジタルカメラになってからは無駄な写真が多くても気にならなくなりましたが、フィルムカメラ時代はどういう撮り方をしていたのでしょうか、、、
その後ボツになる写真ばかりで、あっというまに数分が過ぎ、終盤間近のになってからの写真です。良く探せば救済できる写真が発見できるかもですが、、、
いよいよフィナーレの花火となりました。シャッターを切るタイミングがベストではなく、打ち上がりの軌跡が撮れませんでしたが、なんとかクライマックスっぽいのが撮れました。
箒状の光はこのあと長く続くのですが、そこまで入れると下部の花火が上書きされて消えかかってしまうので、結果的にはこの露光で良かったかなと思います。
まとめ
※わずか数分のイベントに3時間待ちは厳しいので、わたし的には今回が最後かも
タクシン橋の北側の歩道から北側に上がる花火しか撮ったことがありませんでしたが、南側の歩道から南側に上がる花火を撮るのも良かったです。フルサイズ換算で15-30mmのズームレンズを使用しましたが、35-50mm程度のレンズがより適しているように感じました。
カメラ設定は、NDフィルタ無し、絞りF16で、花火のタイミングに合わせバルブで露光時間8秒前後が良いかと。ただし、背景が暗すぎるのでレタッチで救済する必要があります。特にHDR機能必須です。
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