クアラルンプールで電車やモノレールを利用する際には、非接触方式の交通カード(タッチアンドゴーカード)が便利です。

日本のsuicaなどの交通カードと同様プリペイド式で、あらかじめカードを購入してチャージしておき、駅の入場/出場時にカードを自動改札機にかざすことで清算されます。

現金でも駅の券売機で乗車券(実際はコイン状のトークン)を購入できますが、券売機はかなりの確率で何台か故障しているし、窓口は混雑していたりするので、旅行者であってもタッチアンドゴーカードは必須といってよいでしょう。

駅の窓口やコンビニで購入できるという情報があったのでトライしてみましたが、LRTでもMRT(地下鉄)の駅でも最寄りのコンビニでも扱っていなかったので心が折れそうになりました。

旅行者にはハードルが高いのかと入手を諦めかけましたが、以下の流れで無事に購入でき、クアラルンプール滞在中はとても便利に利用できました。


KLセントラル駅直結のショッピングモールで購入

あらためてネットで調べて見ると、KLセントラル駅からモノレールの駅まで移動する途中のショッピングモールでタッチアンドゴーカードが購入できるとの情報があり、行ってみたところ無事に購入できました。
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KLセントラル駅に直結したショッピングモール(Nu Sentral)の2階(レベル2)に、タッチアンドゴーカードの店舗があります。 ※上記写真赤枠


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入り口に受付マシンがあり、番号が印刷された順番待ちカード(紙片)が出てきます。私が行った時は3~4人待ちでした。


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入り口付近のKIOSKマシンでも購入できるとの情報もありましたが、新規の購入はできず、既にタッチアンドゴーカードを持っている人向けのものでした。対面で英語でやりとりするのも面倒なので、マシンに期待していましたが残念でした。店舗内にも別のタイプのマシンがありましたが、同様に新規購入はできませんでした。

10分ほど待って順番が来たので、数カ所ある窓口の一つで対面で購入しました。初期チャージ額は10リンギット以上らしいので、とりあえず20リンギットとしました。

現金で購入しようとしたら、現金は受け付けないとのことで、クレジットカードで決済しました。マレーシアはキャッシュレスが進んでいることは認識していましたが、あらためて実感しました。


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見た目は、一般的な非接触型の交通カードと同様です。タッチアンドゴーカードは、Touch 'n Go Cardと表記されるようです。長いので、以下TNGカードと記載します。


クアラルンプールでは特に便利

なんと言っても、駅で切符(トークン)を購入する必要がないのが最大のメリットです。クアラルンプールの駅にある切符販売機群は、かなりの確率で何台か故障しています。また、窓口は一つしかない駅も多く、係員がきびきびさばいている感じは皆無なので、TNGカードがないと不便この上ないかと。

特に繁華街でイベントがある際などは駅が異様に混雑し、切符販売機も窓口も長蛇の列なので、TNDカードが無いと極めて不便なことがあります。

また、バスでは現金が使えずTNGカードがないと利用することもできないとか。
※バスに乗る機会はなかったので確認できていません。


駅のチャージ機でリロードや履歴確認ができる

TNGカードの残高が少なくなったら、駅の窓口やチャージ機でチャージ(リロード)することがきでます。この時、手数料として0.5リンギット取られてしまという仕様です。チャージ機でも同様に取られます。日本では考えられない不親切な仕様ですね。
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MRTブキッ・ビンタン駅のチャージ機でTNGカードの履歴を確認してみました。
緑下線が残高、赤下線が利用開始日、赤枠が当日の乗車履歴、緑枠が最後の入金履歴だと思われます。

日本の交通カードのように複数日の履歴が出るのではなく、直近の履歴だけが表示されるように見受けられます。

◆赤枠は当日の乗車履歴(1月28日)
LRTのPWTC駅から乗車して乗り換え駅までの運賃:1.8リンギット(約70円)
MRTに乗り換えてブキッ・ビンタン駅までの運賃:1.8リンギット(約70円)

◆緑枠は直近のリロード履歴(1月26日)
ブキッ・ビンタン駅で10リンギットをリロードし、手数料0.5リンギットが差し引かれて実質9.5リンギットがリロードされた。

複数日の履歴が表示されないのは不便な気もしましたが、シンプルでわかりやすいので、これはこれで便利かもです。


1年間不使用だと休眠カードに

物理的なカードの有効期限は7年間ですが、1年間全く使用していない場合は休眠カードになってしまい、利用できなくなってしまうようです。

クアラルンプール(マレーシア)を再訪しない場合は無駄になってしまいますが、とりあえず今回は持ち帰りました。休眠カードになってしまってもリロードすれば復活するような情報もあるので、それに期待するところもあります。


自動改札機がクレジットカードのタッチ決済に対応すればTNGカードは不要になりますが、クアラルンプールで主要な公共交通であるLRT、MRT、モノレールともその気配はありませんでした。
※KLエクスプレス、KLトランジットはタッチ決済可能

まだ当分はこの状況が続くと思われるので、しばらくはTNGカードを所持しておこうと思います。