今年も確定申告の時期がやってきました。

例年、国税庁の確定申告書作成コーナーを利用し印刷して税務署へ持参していますが、今年は税務署で行列に並ぶのを避けたく、初めてe-Taxを利用してみました。

パソコンとマイナンバーカードを使用する方法を選択しましたが、パソコンのセットアップなど予想外に手間取り、心が折れそうになりました。

それでもなんとか成功し、初めてe-Taxで電信申告ができました。

完了してみると、申請書の印刷や税務署へ行く手間もなく、今回は添付書類が無しで済み、大きなメリットがあることが体験できました。

パソコンの事前準備などは面倒ですが、一度クリアすれば今後は大幅な省力化が期待できるので、是非ともお勧めしたいところです。

国税庁の確定申告書作成コーナーで作成開始

作成コーナートップから、申告書の作成方法を選択するところから始まります。
過去のデータを利用して作成できるので、私の場合は「保存データを利用して作成」を選択しました。

1_作成開始
次に、作成再開か新規作成かを選択する画面となります。

昨年のデータを利用して今年分を新たに作成するので、「新規作成」を選択することに↓
1_選択画面
次の画面では、税務署への提出方法を選択します。

例年は「印刷して提出」を選択していましたが、今年はe-Taxを選択してみます。

e-Taxで提出する方法にも二択あって、「マイナンバーカード方式」か「ID・パスワード方式」が選べます。
2_提出方法_新規
どちらにするかちょっと迷いましたが、マイナンバーカードとICカードリーダライタを持っているので、マイナンバーカード方式を選択してみました。

昨年、マイナポイントの申請の時に、パソコンに接続したICカードリーダライタでマイナンバーカードを使用した実績があるので、この方式を選択した次第です。

事前準備で心が折れそうに

※ブラウザはGoogle Chromaを使用しています

さて、いよいよ作成が開始できるかと思いきや、事前セットアップを促すメッセージが出てきます。
3_事前準備
事前セットアップができていないので、以下の2つが必要とのこと。
・最新バージョンの事前セットアップ(拡張機能)
・事前準備セットアップ

なんだか嫌な予感がしますが、メッセージに従って進んで行けば良いかと思い、「事前セットアップファイルのダウンロード」をクリックします。

すると、令和2年分事前準備セットアップファイルのダウンロードが促されるので、従います。
5_セットアップ
事前準備セットアップファイルをダウンロードして実行すると、以下の流れとなります。
6_ブラウザ終了確認
ブラウザを終了すればいいので、これはまあ簡単です。

しかし、そのあと次の画面が出てきます。
7_setup
まあ、インストールすれば良いのですが、3項目とも何のことかわかりません。黙って従うしかないですね。このあたりから雲行きが怪しく、、、

さて、お次は「作成コーナー 事前準備セットアップ」と出てきます。
8_マイナポータルAP

いきなりマイナポータルAPとかいう単語が出てきて、混乱します。以下が必要ということですが、何のことなのかイメージが全くわきません。
・Google Chrome拡張機能(マイナポータルAP)とGoogle Chrome版アプリケーションのバージョンアップ(インストール)

しかも、このあとマイナポータルサイトへ飛ばされ、ますます混乱します。
9_バージョンアップ島
このあたりで心が折れそうになり、スクリーンショットも途切れがちです。

もうやめようかと思いつつ、メッセージに従い何とか進めて、Google Chrome拡張機能(マイナポータルAP)のところに到達しました。
10_最新版OK
上の画面を見ると、最新版が既にインストールされているようでした。

思い起こすに、昨年、マイナポイント申請の時に何かやった記憶があるので、それが効いているのかも知れません。

この前後、マイナポータルAPをインストールするために、MPASetup_Chrome.exeを実行しましたが、混乱していて順序関係を忘れました。

良くわかりませんが、結果的に下記画面が出て、マイナポータルAPがらみは完了したようです。
13_アップデート完了

まだ混乱は続きます。

今度は、Google Chrome拡張機能(e-TaxAP)のインストールが必要とのメッセージが出現しました。
14
背景不明ですが、メッセージに従って操作を行うと、e-Tax APを「Chromeに追加」するボタンが出るところに到達しました。
15_Chomeに追加
「Chromeに追加」ボタンを押して、以下の画面となり、ほっとしました。
16_追加されました

「作成コーナー 事前セットアップが全て完了しました」と表示され、やっと暗いトンネルを抜け出た感じです。
20_完了
それにしても長いトンネルでした。

アプリケーションソフトを開発した人は背景を全て把握していますが、いちユーザーとしては何が何やらわからないまま操られている感触です。

この関門があっては、e-Taxの普及には限界があるように思えます。私のように、よほどの暇人でないと、トライしないのでは、、、

e-Tax利用者情報の入力

事前準備が完了して、いよいよ確定申告書に作成に着手できるかと思いきや、もうひとつトラップがありました。

マイナンバーカード方式の登録作業が必要です。

登録の画面がどういう手順で出現したのか記憶にありませんが、ともかく、以下の画面で必要事項の入力を促されます。
30_入力

要求に従い入力し、入力内容の確認を経て送信ボタンを押すと、マイナンバーカード方式の登録が完了します。

この際、以下のような確認メッセージが出てきます。
32_利用者識別番号の通知
これをよく見ると、「送信」ボタンを押すと、マイナンバーカード方式の登録が完了します。これは、開始届出書を送信したことと同じ意味を持ちます。と記載があります。

「開始届出書」が必要だったのかと初めて判明しました。まあ、上記の手続きでクリアできるので知らなくても良い情報だったのかもですが、ちょっと不親切な気がします。

利用者識別番号は不要な気もしますが、一応リクエストしてみました。
34_利用者識別番号(新)
説明を見る限り、使う機会はなさそうですね。

確定申告書作成

さて、ようやく事前準備が終わり、申告書の作成画面に到達しました。

いよいよ申告書の作成に着手できそうです。

51_作成コーナーへ

ただし、、、最後にもう一つトラップがあり、上の画面のあと、「マイナポータルと連携するか」と聞かれます。

連携するとどういう良いことがあるのかわからないので、「連携しない」を選択しましたが、こういうところも不親切な気がします。

申告書の作成の詳細については記載省略します。

画面の指示通りに入力し、要求に応じてマイナンバーカードをICカードリーダライタで読み取り、利用者証明用パスワードや電子署名用パスワードを入力することになります。


e-Taxのメリット

申告書の作成が完了したら送信するだけなので、ホントに簡単です。

印刷する手間もないし、税務署に行く(または郵送する)必要もありません。

また、別途提出が必要な添付書類は一覧が明示されるので、それに従って税務署へ郵送(または持参)すれば済みます。
71_添付省略
私の場合、今年度は別途提出すべき添付書類は無いことがわかりました。

例年、生命保険や地震保険料控除のため支払い証明書を添付していたのですが、私の場合必要なかったみたいです。

事前準備では、面倒なので途中で中止しようかと何度も思いましたが、諦めないで良かったです。

長年、横目で見つつ気になっていたe-Taxですが、トライして正解でした。何事もやってみるものですね。